プロトコル

プロトコル

目次
  1. 初めに: プロトコルとは何か?
  2. 誰がプロトコルを所有しているのか?
  3. ステラー・プロトコルとは何か?
    1. オープン・ソース
    2. 信用不要
    3. 分散化
    4. S安全確保
      1. 暗号化
      2. アルゴリズム
      3. 中立性
  4. 技術的詳細
    1. 最小保留要件
  5. 元帳
    1. 元帳エントリー
    2. 元帳チェーン
      1. ハッシュ化
    3. 処理
  6. 参考文献


あなたは目次を読みましたか。そうであれば、あなたは正に最も旧式の形態のプロトコルを利用したことになります。プロトコルという言葉は、ギリシャ語のprotokollon (-proto(最初の)又はfirst (初めの)& -kollon(接着剤)又はglue(にかわ))から来ており、文字通り「写本の上に糊付けされた最初のシート(first sheet glued onto a manuscript)」を意味し、その上には「目次と正誤表が書かれます」 (etymonline.com)。プロトコルは私達の日常生活に遍在していますが、最も成功したプロトコルはまた最も気付かれていません。 一般的に言うと、プロトコルは「いずれかのグループ、組織、あるいは状況において受け入れられた、あるいは確立された手続き、あるいは挙動の規則」として定義されます(OED)。計算環境で使用される場合には、プロトコルは「装置間のデータの交換あるいは送受信を管理する一連の規則」のことを示します(ibid)。プロトコルは民主主義の重要要素とウェブの構成要素双方を形成します。私達の世代だけでも、私達は社会的進歩とデジタル革新において同様に表面上の偉業を目撃しています。それでは、なぜ私達の金融のためのプロトコルはそのペースに追い付いていないのでしょうか。


誰も所有しておらず、そして誰もが所有しています。正にその定義によって、プロトコルは共有された公的な、あるいは準公的な物としてのみ存在することができます。完全に個人所有されたプロトコルは言葉において矛盾しています。プロトコルは、それが組織的であろうと、補綴であろうと社会的挙動を支配する規範や規則です。プロトコルが完全に個人所有される場合、それは全くある個人と話すための一連の規則や手続きになります。定義により、プロトコルは共有の物として存在しなければなりません。プロトコルはそのユーザーにとって何らかの有用性があれば、ユーザー間で共有されなければなりません。


ステラーは、誰でもがお金を無料で保管、送付、受領することを可能とするオープン・ソースのプロトコルです。

ステラー・プロトコルはその上部にアプリケーションを積み上げ、あるいは構築するため完全にオープン・ソースであり、誰にでも無料です。ある意味では、まさにそれゆえステラーは、それがプロトコルであると同じ程度に開発のためのプラットフォームでもあります。

その基盤として、ステラーはアルゴリズムのプロセスとして機能します。金融においては伝統的に、人々はある組織の卓越した威信、あるいは清廉さの履歴に依存しなければなりませんでしたが、ステラーは基本的な数学的性質にレバレッジをかけることにより、このプロセスを合理化します。

ステラー・プロトコルを制御あるいは操作できる単一の実体も存在しません。プロトコルは一般大衆のために構築されており、相互にネットワークが巡らされた仲裁者達によって維持されます。
分散システムは正に生来、中央集中制度であるよりも回復力があり、動的に自在に拡大縮小可能です。中央集中システムでは、故障があった場合には、全システムがそれにより故障します。分散システムでは、弱点が特定された場合には、システムの残りの部分は順応し、ネットワーク内部のそのノードのみが危険にさらされたままです。私達の民主主義的支配のシステムを防護するために、私達はフェデレーションと集中排除の原則を採用し、私達は金融取引のシステムにおいても同様に実施しなければなりません。

ステラー・プロトコルには強固なセキュリティ機能が組み込まれています。分散金融システムが機能するために、人々はプロトコルのセキュリティに依存できなければなりません。

キーは暗号により安全が確保されており、公開鍵と秘密鍵の対はすべてのステラー・アドレスに対して生成されます。

処理はアルゴリズム的に証明されています。

ネットワークは中立であり、特定の個人に与えられた特権や、あるいは第三者機関に認められた特別なアクセスはありません。


アカウントが有効であると示される以前に、まず50ステラーの最小額送付を実施しなければなりません。この単位はアカウントのOwnerCount (所有数)値により示されます。50ステラーを保留する背景の理由は、管理できないほど元帳を大きくする意図を持ち、悪意のあるユーザーが極めて大量のアカウントと処理を生成することによりシステムでゲームをしようと試みるDDOS様式の攻撃から大々的にシステムを保護するためです。同様の論理はオファーがなされた際あるいは信頼ラインが拡張された際に適用できます。


元帳は単に公のデータベースです。元帳のコンセンサス・プロセスに参加するすべてのノードは、元帳のコンセンサス・プロセスにより最新のバージョンを複製します。

元帳は単なるデータベースであるので、当然それは記録やエントリーの収集物を含んでおり、これらは元帳エントリーと呼ばれます。 常に記録は256ビットの固有の値のインデックスを持っています。この256ビットの値は、記録内部に含まれるデータと手元にある特定の記録の名前双方です。

特定の瞬間におけるデータベースのスナップショットは、コンセンサス・プロセスが最後まで進行した時に素早く撮られます。これらの個々のスナップショットは個々の元帳です。これらの個々の元帳が一緒に撮られる場合は、元帳チェーンと呼ばれるものを構成します。オリジナルを除いた個々の元帳は、それに先立つ元帳へのリンクを持っています。このオリジナルの元帳は、起源元帳と呼ばれます。もっとも最近ファイナライズされた元帳は、最後に締められた元帳と呼ばれます。作成最中の元帳は現在の元帳、あるいは提案される元帳と呼ばれます。すべての元帳は固有の続き番号により特定されます。続き番号はあらゆる新規の元帳が作成される度に増加されます。起源元帳の続き番号は例えば0です。

ハッシュ化機能は、オリジナルのデータの短縮された参照である固定長の出力データを生成するために使用されます。これは正確で変更できない元帳を維持するので役に立ちます。
ある実際的な用途は、データが対応付けて記憶されるハッシュ・テーブルと呼ばれるデータ構造です。リスト内のある人の名前を直線的に検索することは、リストの長さが増加すると扱いにくくなりますが、ハッシュ値がオリジナルのデータの参照を記憶するために使用され、一定の時間(衝突が無ければ)で取り出すことができます。もう一つの用途は、データを暗号に書き直し保護する暗号法においてです。入力データからハッシュ値を生成することは容易であり、そのデータがハッシュ値と一致することを証明するのは容易ですが、あるハッシュ化では悪意のあるデータを隠すためにハッシュ値を「捏造」することが困難なように機能します。これはデータ確認のためのPGPアルゴリズムの背景にある原則です。
ハッシュ機能は、データベース内のアイテムの発見、大きなファイル内での複製あるいは同一の記録の検出、及びDNA塩基配列内の同一の一続きの配列の発見等、テーブル検索やデータ比較タスクを加速するためにも頻繁に使用されます。

処理は、元帳に追加されるためにノードへブロードキャストする署名されたデータの塊です。



  • 最終更新:2014-08-16 17:12:04

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